緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)
最も多い頭痛です。
これは悪い姿勢の癖(猫背、巻き肩、ストレートネック 等)により 首すじや肩甲骨周りの筋肉に負担がかかって緊張して硬くなり、頭部を覆う筋膜が頭蓋骨を締め付ける事で起こる頭痛です。
症状の特徴は
・頭全体が締め付けられるような重い痛み
・鈍い痛みが長時間続く
・首や肩の凝りが酷くなると頭痛が強くなる
・温めると楽になる傾向にある
以上の特徴がある場合、緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)が疑われます。
この頭痛は、普段から肩こりを抱えているという方にあらわれやすくなります。
痛み止め薬では一時的にしか改善しませんが、施術によって首や肩の筋肉を柔らかくして血流を良くすると改善する事がほとんどです。
片頭痛(偏頭痛)
頭部の血管で炎症が起きるためと言われています。
具体的な誘因としては、ストレス、疲労、女性ホルモン等です。
症状の特徴は
・ズキンズキンと脈を打つような強い痛みがでる
・動きによってガンガンとした痛みが増す
・吐き気や嘔吐、光や音が気になる場合がある
・閃輝暗点というチカチカした光やギザギザの光が見えたりする事もある
・温めると痛みが増す傾向にある
以上の特徴がある場合、片頭痛が疑われます。
群発頭痛
これは、ハッキリとした原因が わかっていません。
片頭痛と同様に、血管が炎症を起こすことが原因ではないかと言われていますが、炎症が起こるメカニズムも わかっていません。
ただ、ストレスや体内時計が関係あるのではないか?とは言われているようです。
症状の特徴は
・目をえぐられるような痛み
・1~2か月のように長期にわたり痛む
・1~2時間の間だけ痛みがでる
・男性に多い
以上の特徴がある場合、群発頭痛が疑われます。
一次性頭痛は、どれであっても首の筋緊張と精神ストレスが大きく関わっているケースが多いので、マッサージで凝りをほぐし、リラックスすることが対策の一つとなります。
指が届かない奥の筋肉(深層筋)を緩めるには『鍼(はり)』も有効です。
ただし そもそも首の筋肉が凝るのは、悪い姿勢の癖(猫背、巻き肩、ストレートネック 等)が原因である場合が多いです。
単に筋肉を ほぐすだけでは、直ぐに肩凝りと頭痛を ぶり返してしまいます。
そこで当院では、瞬間的な強い圧力を関節に加える バキバキ整体『スラスト法』ではなく、関節に対して優しく反復的な動きを繰り返し加えることにより可動域を回復させる『関節モビリゼーション(モビライゼーション)』で、動きの悪い関節を調整します。
その上で『筋膜ストレッチ(筋膜リリース)』、『ストレッチ連動型矯正』を行ない、固定化された姿勢の癖をリセットし、単に首の筋緊張を ほぐした時よりも長期間 ラクな状態を維持できるように導きます。
気を付けていても 生活習慣によって姿勢は徐々に崩れてきますので、希望者には自分で出来る『背筋伸ばし体操』も指導可能ですよ。