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千葉県八千代市緑が丘の整骨院・整体院『城ノ戸鍼灸接骨院』は、八千代緑が丘駅前なので船橋日大前・八千代中央からの通院治療にも便利です。

気功の実践者達

気功に対する私のスタンスを説明しますと、

格闘技・武術 全般が好きなので、柔道整復師として柔道(講道館 弐段)の他に学生時代は サバキ系空手と富木合気道を、社会人になってからは ブラジリアン柔術&寝業重視の総合、立技強化(顔面あり・首相撲あり)に キックボクシングと、『打・投・極』の攻防や、武器捕りなどの護身(富木合気道の『短刀乱取法』及び、ブラジリアン柔術のセルフ・ディフェンス『スタンドアップ』)を趣味レベルで ひと通り学びました。
また、「 ”気” の意識」や「呼吸法」を重視する伝統武術も習いに行きました。

で ですね、伝統武術の『型』で学ぶ身体の使い方は高度で素晴らしいんですけど、自由攻防で どこまで使いこなせるか正直 疑問・・・
けど、伝統武術を習った上で 現代格闘技の試合を観戦すると、トップ選手は中国武術の『発勁(はっけい)』や 日本武道の『合気(あいき)』を普通に使いこなしているんですよね。

例えば ボクシングのストレート・パンチ。
強打を打とうと、つい肩に力が入ると ブレーキが掛かり、結局は腕から先の『手打ち』になってしまいます。
皆さんがする ゴルフのスウィングなんかにも共通すると思うのですが、飛ばそうと最初から力を込めると上手くいきませんよね、たぶん。
構えと振りかぶりは リラックスしておいて、インパクトから フォロースルーだけ グリップを握り込むと効果的だと思います。

一流ボクサーは、拳と肩の力を抜いた リラックスした構えから、

・前足の踏み込み(沈墜勁:ちんついけい)
・後足で地面を蹴る反発(撞靠勁:とうこうけい)
・後脚・体幹・突腕を連動させた捻じり込み(纏絲勁:てんしけい)
・背中を上下左右に張る(十字勁:じゅうじけい)

これらの動作を組み合わせ、下っ腹(丹田:たんでん)に圧を掛けるように短く息を吐きつつ、インパクトからフォロースルーのみ拳を握り込む。

一見すると オカルトに感じがちな

「脱力すれば、威力(勁)が出る」

を、現代格闘技のトップ選手達は普通に駆使しているんです。
というか 言語化して意識せず、試合で実践できるレベルだからトップ選手なのでしょう。

「 ”気” で人を倒す」

も、そうです。
腰を落として踏ん張り、警戒している相手を投げるのは難しい。
しかし、柔道や レスリング、ムエタイの首相撲などで、力技ではなく 相手の”虚”をつくことで転倒させる技巧者が居たりします。
こういうのが『型』の反復のみでは身につかない、スパーリング稽古で揉まれた『リアル合気』でしょうね。

極端な話、相手の気をそらせておいて、不意打ちで突き飛ばせば人は倒れますし、自分より体重の軽い相手なら2メートル以上 ふっ飛ぶこともあります。
インチキ武術ではない、リアルな「 ”気” で人を倒す」とは、そういう事だと思うんです。
(相手の気をそらせる ≒ 相手の”気”に合わせて崩す ≒ 相気之術・合気柔術)

「 ”気” をぶつける事で倒す」

と言い張る人は、流石に ねぇ・・・
『触れずに倒す』または『触れただけで吹っ飛ぶ』デモストレーション動画なら複数 観たことありますけど、ヤラセが可能な状況(相手がお弟子さんや取材の人のパターンばかり)であることと、双方の動きが余りにも嘘臭いんですよね。

実際には、これらの全てが ヤラセ(相手役が わざと飛んでいる)ではなく、心的な『刷り込み』を上手に使っている人もいる様です。
 

  1. 大多数に笑われるのを織り込み済みで、『触れずに倒す動画』を流す。
  2. そういうのに興味がある少数派(取材の人を含む)を釣り上げる。
  3. 半信半疑で来た人の前で、触れずに生徒を次々と飛ばしてみせる。
  4. 散々『刷り込み』をした後、見学者に ”気” を送るジェスチャーをする。
  5. すると フワッとした圧を感じ(勘違い)、中には思わず一歩後退する人も。
  6. 何も感じなかった人には、「貴方がまだ ”気” を感じ取れていないのが原因」「自分も最初はそうだった」「感覚を研ぎ澄ませば ”気” を感じ取れる様になる」と先生ではなく、先ほど飛んでいた生徒たちが熱く見学者を説得しだす。
  7. この時点で踵を返し、帰らなかった『そういうのに興味がある人』は、その内に フワッとした圧を感じる様になり、熱心に通っているうちに飛べるようになる(本人には自身で飛んでいるつもりはない)。
  8. そして、見学者を熱く説得する側へ

 
これは 事前に『刷り込み』を繰り返さないといけない上に、効かない人の方が多いので、私としては価値を感じないという スタンスでいます。

一方 ボクシングなど、直接打撃制の現代格闘技において、格上の相手が放つ『気迫』で思わず後ずさってしまうという状況はリアルに起こりますし、足がすくんで尻もちを着いてしまうという状況も有り得なくはない。
つまり リアルな攻防において

「 ”気”(気迫)をぶつけることで、身体に触れずに相手を後退させる、あるいは転倒させる」

は、現代格闘技でも起こります。

また 『発勁』には、空間的に離れた相手に威力(勁)をぶつける『透空勁(とうくうけい)』という概念があります。
こういった『遠当て』の技術は凄く嘘臭いですが、

・「離れた相手に情報を ぶつけて、何らかの感覚を生じさせる技術」

と 解釈をすれば、ビクッ! と反応させて崩す、相撲の『猫だまし』や ボクシング等の『フェイント』が広義で含まれます。

攻防の流れの中で フェイントに引っ掛かかって大きく態勢が崩れた際、そのまま転倒(スリップ)すれば、結果として触れずに倒す『透空勁』になりますね。

しかし ホンモノ(現役時代に実績を残している現代格闘技の指導者など)の先生方は、生徒集めに大げさな宣伝文句を使いません。
フェイントなどは、強調するまでもない【当たり前】の技術という認識だからでしょうね。
 

私は国家資格である『はり師』『きゅう師』ですし、”気” の知識を有している立場です。
そんな私としては、

「アピールが大げさな ニセモノ(インチキ武術家・エセ気功師)の説明を真に受けて、”気” を誤解して欲しくないなぁ」

というのが率直な想いです。

 


追記補足、太極拳(たいきょくけん)について

16、外気功と内気功